SW2.5ビルド講座 魔法戦士の心得 ソード・ワールド2.5 初心者向けビルド講座
魔法戦士とは?
魔法戦士というのは読んで名の如く、魔法を使う戦士です。
すなわち魔法使い系技能と戦士系技能を両方使うキャラクターです。
魔法戦士と一概に言っても、武器の力を底上げして戦う《魔力撃》型と、武器で戦いつつ魔法も使う《マルチアクション》型に大きく分けることができます。
まずはその2つの特徴から見ていきましょう。
《魔力撃》型と《マルチアクション》型
《魔力撃》とは?
《魔力撃》とは、近接攻撃の追加ダメージが「魔力」(≒ 魔法使い系技能レベル + 知力ボーナス)分増える宣言型の戦闘特技です。
魔法使い系技能レベルが高い場合や知力ボーナスが高い場合には、同じ宣言型の戦闘特技である《全力攻撃》よりも高火力を出すことができます。
また回避力が下がる《全力攻撃》と異なり、回避重視のキャラクターでも採用可能です。
《マルチアクション》とは?
《マルチアクション》は魔法と武器での近接攻撃を両方とも使うことができる宣言型の戦闘特技です。
本来は主動作であり、1回の手番にどれか1つしかできないものを2つ使えるという、かなりチートな能力を得ることができます。
とはいえ、制限移動でないと魔法が使えないという点は変わらないため、1ラウンド目からいきなり攻撃も魔法も、というのは難しくなります。
《魔力撃》と《マルチアクション》の両立
どちらも宣言特技であるため、《変幻自在》をとるか、戦士系技能レベル13以上で《バトルマスター》を習得しないと同時に使用することはできません。
戦闘特技の枠は余っていれば《武器習熟》《防具習熟》など取るべきものが多数あるので、両方習得するのはあまりおすすめしません。
シューター技能について
戦士系技能のうち、シューター技能だけは近接攻撃や回避判定ができないなど異色です。
シューター技能で魔法戦士をする場合についてはページ後半で説明します。
なおマギテック技能と組み合わせて〈ガン〉で攻撃する場合については「魔法アタッカータイプ」をご覧ください。
魔力撃を使うなら
《魔力撃》を使う場合には、まず《全力攻撃》《必殺攻撃》《牽制攻撃》を使う場合より高火力になるのかが課題となります。
初期作成の場合
初期作成の場合、《全力攻撃》よりも高火力になるのは知力ボーナスが高い(+3以上)か、魔法使い系技能が2レベルの場合です。
とはいえ、魔法使い系技能を2レベルにすると、Bテーブルのフェンサー技能であっても2レベルにできませんので、命中力に懸念が残ります。
命中力を補うためにエンハンサー技能をとって練技【キャッツアイ】を獲得することになりそうです。
つまり、知力ボーナスが+3以上ない場合には、以下のようなビルドになりそうです。
- 技能
- 魔法使い系技能:2レベル
- フェンサー技能:1レベル
- エンハンサー技能:1レベル
- スカウト技能:1レベル
- 戦闘特技
- 《魔力撃》
なお、器用度と知力が高い方が良いことから、スカウト技能と相性が良いです。
おすすめの戦士系技能
ファイター技能・グラップラー技能・フェンサー技能・バトルダンサー技能のいずれも可能です。
それぞれについて説明します。
ファイター技能
Aテーブルであることと《全力攻撃》との相性が良いことから、《魔力撃》は必須ではないものの、強力であることは間違いありません。
またHPが高くなるため、《魔力撃》のデメリットも他に比べ気になりません。
グラップラー技能
やはりAテーブルであること、《インファイト》が強力なこと、《魔力撃》の適用が1回の攻撃にのみなため《追加攻撃》との相性も良くないことなどが課題となります。
少なくとも《両手利き》と《魔力撃》の相性はあまり良くありません。
フェンサー技能
Bテーブルなことから成長させやすいですが、耐久面には不安があります。
味方にタンクがいると良いメインアタッカーになりそうです。
バトルダンサー技能
増える戦闘特技枠で《魔力撃》を習得可能なため、《武器習熟》《防具習熟》との共存や、《変幻自在》なども考えられます。
とはいえAテーブルなため、その難しさはありますし、耐久面の不安もあります。
おすすめの魔法使い系技能
《魔力撃》のダメージを上げるために魔法使い系技能のレベルを上げる必要があるものの、主動作では近接攻撃を行うため、魔法を使う機会がほとんどないのが課題となります。
そのため、妖精魔法【サモンフェアリー】を使用して妖精を召喚すると妖精魔法を使用できなくなるフェアリーテイマー技能や、補助動作で使える魔法が多いドルイド技能などがおすすめです。
ドルイド技能の森羅魔法【ウィングフライヤー】で自らの命中力と回避力を上げつつ戦うのは強力です。
パーティー人数が少ない場合、プリースト技能やコンジャラー技能を習得して「ヒーラータイプ」を兼ねることも考えられます。
マルチアクションを使うなら
《マルチアクション》を使う場合、《マルチアクション》習得までどの戦闘特技を習得するのかという問題があります。
そもそもなぜ《マルチアクション》を使うのか
当然、近接攻撃も魔法も使えるキャラクターはかっこいいのですが、同じ経験点を持つキャラクター同士で比較すれば、近接攻撃も魔法も中途半端になってしまいます。
どうして《マルチアクション》が必要なのかを考えると、どんなキャラクターにすべきか見えてきます。
前衛が足りない場合
前衛の人数が足りないが魔法を使いたい場合には、回避判定のために前衛技能を取ることが考えられます。
この場合にはBテーブルのフェンサー技能を習得するのが良いでしょう。
前衛に立つため《ターゲッティング》は不要ですが、《魔法拡大/数》など魔法使い系技能に必要な戦闘特技を取りつつ、枠が余れば《マルチアクション》を習得してフェンサー技能による近接攻撃もすることになります。
とはいえ回避力をある程度高くできないのであれば、鎧を着込んで防護点を上げることで強引に前衛に立つという選択肢もあります。
特に鎧に制限がないプリースト技能などであればこの手が有効です。
「ヒーラータイプ」が足りない場合
逆に前衛をしたいが「ヒーラータイプ」が足りない場合にプリースト技能などの魔法使い系技能を取ることも考えられます。
パーティー人数が少ない場合には、《魔法拡大/数》もなくて良いため、良い選択肢になります。
とはいえ、プリースト技能による回復量は「魔力」が影響するため、プリースト技能レベルが低いと回復量が少なくなってしまうことは注意する必要があります。
「バファー/デバファータイプ」が足りない場合
この場合、本当に「バファー/デバファータイプ」が必要なのかを考え直すのがおすすめではあります。
また魔法使い系技能ではなく、エンハンサー技能・アルケミスト技能・ウォーリーダー技能などで十分かもしれませんし、補助動作で使用可能な魔法だけで十分かもしれません。
《マルチアクション》におすすめの技能
プリースト技能やコンジャラー技能でサブの「ヒーラータイプ」として貢献しつつ近接攻撃をしていくのは、活躍の度合いはパーティーによるもののとても強力になります。
また、デーモンルーラー技能で自らを強化しつつ魔神を使役しつつ戦うのはかなり強力です。
いずれにせよ鎧の制限などを考えながら組み合わせるのがおすすめです。
シューター技能
シューター技能では近接攻撃ができません。
《魔力撃》と《マルチアクション》はどちらも近接攻撃用であるため、使用できません。
そのため、シューター技能を使った魔法戦士型は「使う魔法がない際に射撃攻撃をする」ことになります。
使う魔法がなくなるのはどのようなときか
使う魔法がなくなるのはどのようなときかを考えることで、シューター技能と組み合わせることができるか検討します。
MPが枯渇する/温存したい場合
まずは、MPをとっておくために魔法を使わず射撃攻撃をする場合が考えられます。
とはいえ、シューター技能を上げる代わりに魔法使い系技能のレベルをあげてMPを高めるほうがおすすめです。
またシューター技能のレベルが低めの場合には、そもそも敵に当たらず、ほぼ意味を成さない可能性もあります。
あまりおすすめできない、難しめのビルドとなります。
補助動作で使用できる魔法を使う場合
特に補助動作で使用できるバフが多いドルイド技能を組み合わせる場合などに考えられます。
妖精を召喚している場合
フェアリーテイマー技能で妖精魔法【サモンフェアリー】を使用すると妖精を召喚することができますが、妖精がいる間、術者は妖精魔法を使用できなくなります。
この間に術者が射撃攻撃をすることが考えられます。
シューター技能を取ることはおすすめか
「魔法を使わない場合にやることとして、シューター技能をとって射撃攻撃をすることがおすすめか」ですが、あまりおすすめはできません。
というのも「遠隔アタッカータイプ」の弱点として「命中させない効果を発揮しない」からです。
命中率をあげるためにはシューター技能のレベルを上げる必要があり、「だったら魔法使い系技能のレベルを上げた方が良い」となる可能性が高いです。
他の魔法使い系技能をサブとして習得することで、MPを増やすということも考えつつ、アルケミスト技能・ウォーリーダー技能などを取ることも考えつつ、検討するのがおすすめです。
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