SW2.5ビルド「タイプ」別概論 バファー/デバファー概論

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このページはソード・ワールド2.5(SW2.5/ソドワ)における キャラクターのビルド(データ構成)の作り方 を初心者向けにわかりやすく解説するシリーズの1ページです。

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現在、ビルド講座は 10ページを公開中で随時更新中 (最終更新日:2024/6/14)です。目次は以下のページにあります。

合わせてご覧ください。

「バファー/デバファータイプ」とは?

「バファー/デバファータイプ」は味方に良い効果(バフ)をかけたり、敵に悪い効果(デバフ)をかけたりするタイプです。

必ずしもパーティーに必須とはいえず、また他の「タイプ」を兼ねることも多いですが、うまくいけば大きな効果を発揮できてパーティーの縁の下の力持ちになれます。

「バファー/デバファータイプ」におすすめの技能

バフ/デバフが可能な技能は多数あります。

このページではバフ/デバフをメインとして使える技能を紹介していきます。

魔法使い系技能

魔法使い系技能はほとんど全てがバフ/デバフが可能ですが、特に「バファー/デバファータイプ」として使えるのは以下の4種です。


  • コンジャラー技能
  • プリースト技能
  • フェアリーテイマー技能
  • ドルイド技能


特にコンジャラー技能とドルイド技能は「バファー/デバファータイプ」がメインとなる技能です。


プリースト技能は「ヒーラータイプ」をメインとしつつ、バフ/デバフもできます。

フェアリーテイマー技能は「魔法アタッカータイプ」「ヒーラータイプ」「バファー/デバファータイプ」を全てこなすことができます。

その他技能

その他技能の中でも、主に以下がバフ/デバフが可能な技能となります。


  • バード技能
  • アルケミスト技能
  • ウォーリーダー技能


アルケミスト技能とウォーリーダー技能はBテーブルでかつ補助動作でも使用可能ということで、基本はサブで取ることになる技能ですが、「バファー/デバファータイプ」メインにすることも可能ではあります。

結論

ということで今回は以下の7つの技能について、解説していきます。


  • コンジャラー技能
  • プリースト技能
  • フェアリーテイマー技能
  • ドルイド技能
  • バード技能
  • アルケミスト技能
  • ウォーリーダー技能


基本的にはどの技能でも大事なことを説明し、補足すべきことがある技能は補足する、という形になります。

バファーの場合

まずは「バフのみを使う」「バフをメインに使う」場合について解説します。

「バフ」というのは「味方の強化」です。

初期作成から使える主なバフ

初期作成から使える主なバフは以下の通りです。

数が多いため畳んでいます。
  • コンジャラー技能
  • 【エンチャント・ウェポン】
  • 【プロテクション】
  • 【カウンター・マジック】
  • プリースト技能
  • 【フィールド・プロテクション】
  • フェアリーテイマー技能
  • 【ストーンガード】
  • 【ウォータースクリーン】
  • 【ウィンドガード】
  • ドルイド技能
  • 【ウィングフライヤー】
  • 【ケンナインチェイサー】
  • 【ウォータードゥエラー】
  • バード技能
  • 【モラル】
  • 【レジスタンス】
  • アルケミスト技能
  • 【ヴォーパルウェポン】
  • 【クリティカルレイ】
  • 【パークメイル】
  • ウォーリーダー技能
  • 【瑕疵への追撃】
  • 【神展の構え】
  • 【怒涛の攻陣I】
  • 【流麗なる俊陣I】など

バフを使用する時に注意すべきこと

「バフ」は基本的に「抵抗:任意」であり、対象が味方であるため、魔法行使判定などに自動失敗しない限りは成功します。

また補助動作で使えるものは判定も不要で確実に使用できます。

バフのかけすぎに注意

シナリオの途中の戦闘で調子に乗ってバフをかけすぎると、MPや〈マテリアルカード〉などのリソースを無駄にしてしまうことがあります。

敵の強さにあった適切なバフをかけるのが理想です。


なおバード技能とウォーリーダー技能は戦闘中こそそれぞれ楽素・陣気というリソースがあるものの、戦闘後に引き継がれるリソースはありません。

これらはバンバン使って問題ありません。

バフが「誰にかかるのか」に注意

バフには自身にも効果が及ぶものと、自身には効果が及ばないものがあります。

また、バフによっては近くにいる敵にも良い効果を与えてしまうものがあります。


例えばウォーリーダー技能による鼓咆は自分自身には効果を発揮しません。

バード技能による呪歌は敵を含めた効果範囲内の全てのキャラクターに効果を及ぼします。

達成値が低くても良いので技能レベルが低くても良い

バフは成功さえすれば、達成値が低くても効果を及ぼします。

そのため、技能レベルを上げる必要はなく、ドルイド技能を1レベルだけとって【ウィングフライヤー】を使うといったこともできます。


なお、アルケミスト技能は主動作でも補助動作でも賦術を使用できますが、バフは達成値が低くても良いので補助動作で構いません。

ただし主動作でないと複数対象に効果を発揮できないことには注意が必要です。

賦術は補助動作だからといって1ラウンドに何度も使うということができません。

バフを使う時に便利な戦闘特技:魔法使い系技能

《魔法拡大:数》

主動作で使用する「対象:1体」のバフを使うのであれば、《魔法拡大:数》はほぼ必須と言えます。

補助動作で使用できるバフを使う場合には、何度もかければ良い(補助動作は何度もできる)ため《魔法拡大:数》は不要なことに注意してください。

《魔法制御》

「対象:エリア」のバフを使うのであれば、敵にバフをかけないために有効です。

ただし前提として《ターゲッティング》と《魔法収束》の2つが必要なため、習得は少し難しいです。


またバード技能で使う呪歌は魔法ではないため、《魔法制御》の効果は使えません。

《ダブルキャスト》

魔法使い系技能を9レベル以上にしないと習得できませんが、魔力を下げるかわりに2回魔法を使えます。

バフを使う分には魔力は低くても問題ないため、大いに活躍してくれます。

《MP軽減/**》

特定の魔法使い系技能で使用するMPを軽減できる戦闘特技です。

多数のバフをかける場合にはかなり重要になります。

バフを使う時に便利な戦闘特技:バード技能

《ハーモニー》

バード技能を使うバファーにとってかなり必須となる戦闘特技です。

ペットとのハーモニーで味方を強化しましょう。

《呪歌追加》

使える呪歌が増えますが、デバフを使わないなら枠に困ることはそれほどないかもしれません。

《特殊楽器習熟》《楽素転換》

「魔法アタッカータイプ」「ヒーラータイプ」を兼ねるのであれば重要になります。

バフを使う時に便利な戦闘特技:アルケミスト技能

《カード軽減》

カードを減らせるので複数枚のカードを使う賦術を使うなら便利……と思いきや、宣言特技であるため、他の宣言特技を使えなくなることに注意してください。

宣言特技は1回の手番で原則1回しか使えません。

《ターゲッティング》

自分が後衛に立って、前衛の味方に「形状:射撃」の賦術でバフをかける場合には必要になります。

純粋なバフというわけではないですが、【インスタントウェポン】などがこれにあたります。

《賦術強化》

バフならば達成値が関係ないため不要です。

デバフを使うなら考慮の余地があります。

《賦術全遠隔化》

「射程:接触」の賦術、【クリティカルレイ】を後衛から前衛に打つ場合に必要となります。

もちろん前衛から後衛にいる「遠隔アタッカータイプ」に打つ場合にも必要です。

《連続賦術》

賦術には、主動作でも補助動作でも使えるのが1ラウンドに1回という制限があります。

複数の賦術を使うのであればこれを使う必要があります。

バフを使う時に便利な戦闘特技:ウォーリーダー技能

ウォーリーダー技能向けの戦闘特技はサプリメント『メイガスアーツ』p.24に掲載されています。

《鼓咆陣率追加》

鼓咆はいろいろ使えると有利なため、また【陣率:軍師の知略】と鼓咆を両立させるため、選択肢には入ります。

他に取りたい戦闘特技がないならありです。

《先陣の才覚》

こちらは陣気を高めるため、陣率を多数使う場合には有効です。

《高度な柔軟性》

同じく陣気を高めるため、陣率を多数使う場合には有効です。

デバファーの場合

まずは「デバフを使う」場合について解説します。

「バフ」というのは「敵へ悪影響を与える効果」です。

初期作成から使える主なデバフ

  • コンジャラー技能
  • 【ダークミスト】
  • 【ファナティシズム】
  • プリースト技能
  • 【バニッシュ】
  • フェアリーテイマー技能
  • 【ディストラクション】
  • ドルイド技能
  • 【サラウンディングアタッカー】
  • 【バッドスチーム】
  • バード技能
  • 【アンビエント】
  • 【ノイズ】
  • 【バラード】
  • 【レクイエム】
  • アルケミスト技能
  • 【クラッシュファング】
  • 【パラライズミスト】
  • 【ミラージュデイズ】
  • ウォーリーダー技能
  • なし

デバフを使用する時に注意すべきこと

相手に効果を与えるため、達成値の比べ合いが必要になります。

それもあって、多くの場合、主動作で使用する必要があります。


ただし「抵抗:必中」のものは例外で、判定に成功すれば比べ合いなしに効果を与えられます。

例えばドルイド技能の森羅魔法【サラウンディングアタッカー】が「抵抗:必中」です。

デバフをかけられないと何もできない

デバファーはデバフの効果を相手に与えないと、なにもできないというのが最大の弱点になります。

達成値の比べ合いに勝たないことにはどうしようもありません。


命中させないとどうしようもない「遠隔アタッカータイプ」と似た感じです。


そのため、いかに高い達成値を出すかがとにかく大事です。

デバフ以外もできるといい

デバフはどうしても相手依存であるため、敵次第ではほとんど効果を発揮しなかったり、効果を発揮しても戦闘の大勢に影響を与えられなかったりします。

デバフ以外に、バフなり、回復なり、攻撃なりをできるように考えておくと良いでしょう。


戦闘特技を選ぶ際にも、デバフ以外のことも考えつつ選ぶのがおすすめです。

デバフを使う時に便利な戦闘特技:魔法使い系技能

《魔力強化》

魔力が高くないと相手の抵抗を超えられず、デバフが効果を発揮しないため、少しでも魔力が高くなる《魔力強化》はかなり便利です。

デバフを使う時に便利な戦闘特技:バード技能

《スキルフルプレイ》

達成値が高まる可能性が高くなる、かなり必須級の戦闘特技になります。

《呪歌追加》

バフ・デバフ・攻撃・回復といろいろなことができるバード技能ですので、呪歌追加を取って置くのも手です。

鼓咆【勇壮なる軍歌】

戦闘特技ではありませんが、ウォーリーダー技能で獲得できる鼓咆【勇壮なる軍歌】があると、バード技能の呪歌の対象を制限できます。

デバフを使う場合にはあるとかなり便利です。

デバフを使う時に便利な戦闘特技:アルケミスト技能

《賦術強化》

達成値が上がるため、デバフを使う場合には枠さえあればとっておきたい戦闘特技になります。

《賦術全遠隔化》

デバフ系の賦術には「射程:接触」がないため不要です。

バフを使う場合に考えることになります。

併せて読んで欲しいページ

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