水風船を投げて戦う!? フェンサー&シューター 強いのかを考える!
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ご了承の上、お読みいただければ幸いです。
水風船フェンサーや水風船シューターとは?
今回はソード・ワールド2.5(SW2.5/ソドワ)のキャラクタービルドについて考えてみます。
サプリメント『エピックトレジャリー』収録のアイテム、水風船こと〈ウォーターバルーン〉を使ったキャラクタービルドです。
この〈ウォーターバルーン〉は魔法ダメージを与えられる、カテゴリ〈投擲〉の武器です。
魔法ダメージを与えられるということで特殊な戦い方が可能です。
この水風船を使ったフェンサーおよびシューターについて考えていきます。
フェンサーとシューターのどちらがいいか
フェンサー技能のメリットはクリティカル値が下がることと、回避判定が可能なことです。
とはいえ、〈ウォーターバルーン〉はクリティカルしないため、回避判定だけがメリットになります。
一方のシューター技能については防具の装備に制限がないことがメリットです。
金属鎧を着込んで前線に出ることも考えられます。
どちらも一長一短です。
どのレギュレーションで運用できるか
〈ウォーターバルーン〉はBランクであり必筋値も高くないため、一応初期作成でも使用可能です。
しかし問題となるのは価格です。
毎ラウンド400ガメルずつ使っていくのはかなり厳しいものがあります。
ボス戦のみで〈ウォーターバルーン〉を投げるとして、1回の冒険で4つ使うとしても1600ガメル。
これは3〜4レベル以上でないと赤字になってしまいます。
継続的に使い、成長していく途中で防具なども買わなければならないことも考えるならば、6〜7レベル以上でギリギリという感じです。
おすすめのキャラクタービルド
フェンサー技能を使うにしても、シューター技能を使うにしても、水風船を使う際の最大の問題は威力がとても低いことです。
そのため、ダメージを上げる必要があります。
ダメージを上げる方法
《武器習熟A/投擲》《武器習熟S/投擲》
戦闘特技で《武器習熟A/投擲》や《武器習熟S/投擲》を取ることで、追加ダメージを与えることができます。
《囮攻撃》
命中が下がり、また命中しなかった際の効果がメインであるものの、追加ダメージを与えることができます。
すみません、《囮攻撃》は近接攻撃にしか適用できませんでした。
練技【マッスルベアー】
エンハンサー技能で獲得可能な練技【マッスルベアー】を使用すると追加ダメージが増えます。
攻撃回数を増やす方法
攻撃回数を増やすことで与えるダメージを増やすことができます。
しかし、その分だけ〈ウォーターバルーン〉を消費するため、とてつもないお金がかかることには注意が必要です。
《両手利き》
2回攻撃が可能になりますが、命中が下がってしまいます。
戦闘特技《二刀流》を取ることで命中が下がる効果は無視できますが、いずれにせよとてつもないお金がかかることには注意が必要です。
命中力を上げる方法
遠隔攻撃をする以上、命中しないと意味がありません。
《スローイング》
ポーションが投げられる効果に隠れていますが、投擲攻撃の命中があがる効果もあります。
《牽制攻撃》
多くの《〇〇攻撃》が近接攻撃を対象としている中で、《牽制攻撃》は投擲攻撃にも宣言可能です。
《影矢》
シューターレベルが高レベルな場合、戦闘特技《影矢》でも命中する確率を高めることができます。
練技【キャッツアイ】
エンハンサー技能で獲得可能な練技【キャッツアイ】を使用すると命中力が増えます。
水風船は強いのか
6〜7レベル帯のレギュレーションにおいて、水風船がどれほどのダメージを出せるのか、それが攻撃魔法の多いソーサラー技能に比べてどれほどなのかを調べてみます。
6〜7レベル帯のソーサラー
使用魔法
ソーサラー技能が6レベルだと仮定すると、真語魔法【ブラスト】が最大火力の魔法となります。
魔力
6〜7レベルだと成長回数は13回です。一番多い能力値でも4回であり、ほとんどの場合で知力ボーナスは多くても4程度でしょう。
そのため魔力は10になります。
アイテムなどによってもう少し増えるかもしれませんが、一旦置いておきます。
ダメージ期待値
判定シミュレータを用いてダメージ期待値を計算してみると、17.7くらいになります。
水風船
追加ダメージ
いったん、シューター技能はBテーブルのため7レベルまで上げられたとして、また筋力ボーナスが4になったとすると、追加ダメージは11になります。
さらに《武器習熟A/投擲》と【マッスルベアー】があれば追加ダメージは14になります。
ダメージ期待値
こちらも判定シミュレータを用いてダメージ期待値を計算してみると、追加ダメージが11なら12.3ほどになります。
追加ダメージが14の場合には15.3ほどになります。
さらに《囮攻撃I》か《武器習熟S/投擲》込みであれば17.3となるので【ブラスト】のダメージと並ぶことも可能そうです。
命中
とはいえ、真語魔法【ブラスト】は抵抗されても半減ダメージを与えられます。
戦闘特技については《武器習熟A/投擲》《武器習熟S/投擲》を使用する場合、残る枠では《スローイングII》と《牽制攻撃II》をとることで命中力は+3されます。
練技【キャッツアイ】も込みで+4されます。
もともと〈ウォーターバルーン〉にも命中力+1があるので、合計+5であり、命中力は最終的に「器用度ボーナス+12」になります。
対ダークトロール
ではここで、仮想敵として魔物レベル8の蛮族であるダークトロールと戦うことを考えてみます。
ちなみにダークトロールは最近発売されたサプリメント『バルバロスレイジ』にて「蛮族PC」として使えるようになりました。
ソーサラー
先程の想定で【ブラスト】を使う場合、ダメージ期待値は12〜13程度になります。
水風船
先程の想定で〈ウォーターバルーン〉を使う場合、器用度ボーナスを4と仮定すると、ダメージ期待値は16程度になります。
器用度ボーナスが3だとしても、ダメージ期待値は15〜16程度になります。
結論
ソーサラー技能を弱めに見積もり、水風船を強めに見積もり、回避が低めの敵を想定すれば、水風船の方がダメージが出るようです。
ソーサラーもタビットを使って知力ボーナスを+5にしたり、〈マナスタッフ〉を使ったり、戦闘特技《バイオレントキャスト》《魔力強化》を使ったりすることで、より強力なダメージを叩き出すことができます。
また真語魔法【ファイアボール】を使えば、エリア指定なので複数体を攻撃することもできます。
メイスとの比較
さらにカテゴリ〈メイス〉の武器とも比較してみます。
戦闘特技や練技などは一旦同じとします。
また器用度ボーナスは4とします。
筋力がボーナスが4になるギリギリの24だと仮定すると、フェンサー技能であれば〈バラスマラカ〉か〈ブラジオン〉になります。
対ダークトロール
〈バラスマラカ〉の場合
命中力は〈バラスマラカ〉《牽制攻撃II》【キャッツアイ】で+4されるため、15になります。
追加ダメージは《武器習熟A/メイス》《武器習熟S/メイス》【マッスルベアー】で16となります。
するとダメージ期待値は約11となります。
もし《牽制攻撃II》ではなく《全力攻撃I》の場合には、命中力が13で追加ダメージが20となります。
この際はダメージ期待値が約13となります。
もし役に立っていない《スローイング》の代わりに《命中強化》を取っている場合、ダメージ期待値が約14となります。
〈ブラジオン〉の場合
命中力は〈ブラジオン〉《命中強化》【キャッツアイ】で+4されるため、15になります。
追加ダメージは《武器習熟A/メイス》《武器習熟S/メイス》《全力攻撃I》【マッスルベアー】で20となります。
この場合、ダメージ期待値が13〜14となります。
【ヴォーパルウェポン】
ここまでは水風船優位に見えますが、賦術【ヴォーパルウェポン】でダメージを増やすことを考えると、メイスの方が強くなります。
〈ウォーターバルーン〉5回分だと思って〈マテリアルカードS〉を使えば、ダメージが+3され、ダメージ期待値が16〜17されます。
結論
他にもグラップラーを使えばより高火力を出せるかもしれませんし、《必殺攻撃》を使うことも考えられます。
とはいえ、馬鹿みたいに強いわけではないが、十分強いことは伝わったのではないかと思います。
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