ソード・ワールド2.5考察 神殿を守るのが魔法生物なの なんか変じゃないか?
しゃちほこ丸のソード・ワールド2.5ブログ

2025/2/28公開
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なぜ神殿を守るのが魔法生物なのが変だと思ったのか

冒険中に神殿へ行くと魔法生物が襲ってくる……。
そんなこと、ありますよね??

ソード・ワールド2.5(SW2.5/ソドワ)における「魔法生物」は基本的に操霊魔法によって生み出されるものです。
ゴーレムはもちろん、他の魔法生物のほとんども、魔法文明時代の操霊術師(コンジャラー)もしくはウィザード(真語魔法と操霊魔法を使う人)によって生み出されたと考えられます。

操霊魔法は 「魂」を操ってしまう 魔法です。コンジャラー技能レベル7から使用可能になる蘇生魔法【リザレクション】が特に顕著です。

一方で神官(プリースト)は蘇生を嫌う節があるはずです。
そもそも 死んだ後に転生するというがラクシアにおける死生観 であり、これは 神様によってもたらされる と考えられているからです。
その結果、蘇生を行うと「穢れ」が溜まりますし……。

有名な(デジタル)RPG作品である『ドラゴンクエスト』シリーズでは教会で「いきかえらせる」ことができます。
神殿と蘇生が切り離されている のは、ソード・ワールド2.5の大きな特徴の1つとも言えるのではないか、と個人的には考えています。
そのため、僕は「神殿を守るのが魔法生物なのは変な気がする」と思ったわけです。

なぜ魔法生物が神殿にいるのか

まずは、そもそもどんな神殿に魔法生物がいるのか考えてみます。
おそらく、街中にある今でも人族の神官がいる神殿にはいないでしょう。もしくはいるとしても地下とかにある、神官が立ち入らないエリアでしょう。
逆に、魔法生物がいそうなのは「忘れられた神殿」「遺跡の中にある神殿」「邪神の神殿」じゃないかと思います。

先に「邪神の神殿」について考えましょう。こちらは蛮族(もしくは蛮族に与する人族)によって作られたと思われます。
一部のアンデッド好きな蛮族を除いて、蛮族は蘇生を行いません。操霊魔法も「強力な技術」としか捉えておらず、神殿との相性なんて全く考えていない可能性があります。
魔動機が苦手な蛮族にとっては、なんらかを生み出す便利な技術として魔法生物が使われている可能性があります。

続いて、「忘れられた神殿」や「遺跡の中にある神殿」について考えましょう。

まず、魔法文明時代に魔法王もしくは強力な操霊術師によって、護衛用の魔法生物が作られたと考えることができます。
魔法王もしくは強力な操霊術師が守る対象としているということは、かなり重要なものが祀られているか、神紀文明時代の遺跡とかなのかもしれません。
となると、魔法生物がいる神殿はかなり貴重なものがあることになります。当然、とても強力な魔法生物がいることになるでしょう。

次に、強力な魔法生物ではなく、ガーゴイルなどの駆け出しの冒険者でもなんとかなる魔法生物がいるパターンです。
これが一番の疑問です。
次でしっかり考えていきます。

神殿にいるガーゴイルの謎

ガーゴイルは『ルールブックI』461ページに登場する魔法生物です。石像に擬態して家屋や宝物庫などを守るとされています。イラストが『ルールブックI』122ページにあるのでイメージしやすいですね。

僕の印象では、こいつがよく神殿(跡地)にいます。魔法生物なのに。
「いないだろ」って方、そもそもここまで読んでないかと思いますが、申し訳ございません。他の記事をご覧ください。普段は役立つ情報を書いてます。

いろいろ考えた結果(ゲーム的に都合がいいからというところを除いて)一番有力なのは、魔法文明時代に「お手軽護衛用アイテム」として出回っていたのではないかって考えました。
現代日本でも神社とかお寺とかにも監視カメラがあるじゃないですか。監視カメラ感覚でガーゴイルなのかもしれません。

神殿で操霊魔法製はおかしいじゃないかって思うかもしれませんが、普及しているならそんなものかもしれません。
現代日本のラグビーでも東京サントリーサンゴリアスの試合で、コカコーラの商品が売られていたりします。そういうことかもしれません。違うか……?
魔法文明時代は魔法王がすごくて、信仰が弱まっていたとか、聖域を守るための「必要悪」だと考えられていたとか、いろいろ考えることはできそうです。

神聖生物(仮)の考察

ソード・ワールド2.0から2.5へのアップデートの内容の1つに、魔法生物と魔動機を別の分類にしたことがあります。
ソード・ワールド2.0では、魔動機も魔法生物カテゴリの魔物扱いだったんです。今になると意外というか、違和感というかですよね?

さて、神殿用に「神聖生物(仮)」がいるべきなのではないか、と思うわけです。神殿に魔法生物は変だから、ちゃんと神聖魔法(の系統)で作られた生物がいるべきなのでは??
イメージとしては狛犬です。
ということで、ここからは「神聖生物(仮)」について考えていきます。

ソード・ワールド2.0には「センティアン」というPCとして使用可能な種族がいました。神命を受けて動き出した彫像で、第二の剣の神像だと蛮族扱いになるとか、いろいろ特殊な種族です。
なお、彫像というのはいわゆる彫刻で、石や木から作ることが多いようです。
石製のことがありますが、フロウライトと異なり呼吸が必要です。
木製のことがありますが、(当然)メリアと異なり食事や睡眠が必要です。
見た目は人間のようで、人間と間違えられることがあるようです。石や木からほぼ人間にするって、さすが神様です。

ところで、メリアといえば、ソード・ワールド2.5の同人誌を作っています!
「植物」をテーマに、独自のメリア希少種データなどを掲載していく予定です。詳しくは以下のページをご覧ください。

話を戻して、このセンティアンこそが「神聖生物(仮)」の完成形な気がします。習得不可能な技能がないことから、妖精を見ることも可能、すなわちしっかりとした「魂」を持つようです。

人族が造った人造人間であるルーンフォークは擬似的な魂を持たないことからか、妖精を見ることができません。

センティアンは神が作るものですので、高位な神官であってもなかなか難しいかもしれません。
とはいえ、『メイガスアーツ』32ページなどによれば、神聖魔法は神の奇跡を授けられたもの、という説もあるようなので、センティアンを生み出すのに似た力はあったかもしれません。

「センティアンを生み出す力」とはつまり、「使命を果たすために動かす力」ではないでしょうか?
それこそ、狛犬(のような石像)に魔法をかけておいて、「敵が来たら神殿を守れ」とかありそうじゃないですか?
魔神みたいな見た目のガーゴイルに守らせるより、神像(兵士の石像とか?)や神の使いとされる動物(狛犬とか蛇とか?)に守らせる方がよっぽど「ぽい」気がします。

神聖生物(仮)の特徴

改めてセンティアンを見ると、どの生まれでも必ずプリースト技能を持つという特徴があります。そこで、神聖生物(仮)もプリースト技能を持つかもしれません。

魔法生物の特徴を見ていくと、毒/病気/精神効果の無効は、センティアンのように魂を持ち人間のような見た目になるなら、発生しないかもしれません。どこまでセンティアンという神の奇跡に近づけるか次第ですが……。そもそもこれらを回復できることが神聖魔法の特徴でもあるので、これらの耐性はあまり要らないかもしれません。
回復効果については、上記と同じ理由から、普通に受けられていいのではないでしょうか?
【センス・マジック】などで感知されることについては……難しいですが、これは感知された方がゲーム的に面白いかもですね。

あとはゴーレムの持つ「正体露見=コンジャラー技能」ですが、これは難しいですね……。
この神聖生物(仮)を作る神聖魔法の習得レベル次第かもしれません。高位の神官しか神聖生物(仮)を作ることができないなら、そのレベル以上でないと「正体露見」できないかもしれません。
すでに失われた過去の魔法だと考えれば、現代の神官には「正体露見」できないかもしれません。

まとめ

ということで、今回は神官/神聖魔法と操霊術師/操霊魔法って魂について相対する立場だよねってことから、神聖生物(仮)についていろいろと妄想してみました。
読んで楽しんでいただけたり、共感いただけたりしてたら幸いです。

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