突然登場! 完全無料! 超注目のファンタジーTRPG 『慈悲なきアイオニア』紹介

2024/4/20公開
ブログでは僕が考えたことを、基本的に考えた順に書いています。
他のページよりも気軽に書かせてもらってます。
ご了承の上、お読みいただければ幸いです。

新TRPGシステム『慈悲なきアイオニア』とは?

『慈悲なきアイオニア』はフシギ製作所さん(Twitter)が開発し運営する、無料のTRPGシステムです。
ルールブックは無料公開されており、ウェブサイトからPDF形式でダウンロードできます。

ハイファンタジーのTRPGをより気軽に、より自由に遊んでほしいという思いから作成したとのことで、気軽に自由に遊ぶことができる工夫が詰まっています。
以下で僕が「おもしろいな」「すごいな」と感じた要素を紹介していきます!
なお、「どんなシステムなのか早く教えて!」って方はこちらから先にお読みください。

公式へのリンク集

魅力:充実したダークファンタジーな世界設定

基本的な世界設定の充実

「紙は羊皮紙」と言ったところまで、きめ細かい設定があります。
読んでいるだけでワクワクしちゃいます。

「北方の地グレイベル」の設定も充実しています。
個人的には川の設定がしっかりしているのがめちゃくちゃ刺さりました。好き……。

神格・魔物・アーティファクトの紹介もあり、無料の同人TRPGとは思えないデータ量です。
歴史については「現在知られているもの」と「GM・PL向けの真の歴史」が書き分けられているのも嬉しい部分です。

DTP(レイアウト)も綺麗ですし、これを無料で読んでいいのでしょうか……?

ダークな設定も

最も多くの人に信仰される「シャーマ教」の主神「アイオーン」の子供に「魔神」がいて、その名は秘匿されていたり。
デーモンを信仰するカルトや、密かなる集団「月の瞳」がが2000年以上暗躍していたり。
もちろん魔物は跋扈している。

ダークファンタジーなシステム

冒険者の能力には「技能」「特技」のほかに「傷痕」「弱点」という要素があります。
そしてよくある「HP(ヒットポイント)」が存在せず、「ダメージ」と「傷痕」に分けて管理されます。

「傷痕」は治らない傷であり、「ダメージ」を回復するごとに増えていきます。
また、シナリオを遊ぶごとにも増えていくため、この世界で冒険者を長く続けることは難しくなっています。

また精神的なダメージとして「ストレス」もあります。
そして肉体的もしくは精神的に大きなダメージを受けた場合には後遺症を負い、冒険者の「弱点」となります。

どんどん傷ついていき、その末には死亡(キャラクターロスト)する……。
ダークですね。

魅力:意図された空白

二次創作を楽しんでほしいとのことで、いろいろなところに「空白」があります。

オリジナル種族も可能

種族は「人間」「エルフ」「ドワーフ」「ディグリング(小人)」「獣人」「竜人」「ツリーフォーク」と、一般的なファンタジーの種族が揃っています。
ソード・ワールド2.5で言えば「人間」「エルフ」「ドワーフ」「グラスランナー」「リカント」「リルドラケン」「メリア」にあたる感じですね。

サンプルキャラクターでもこれらの種族の「王道イメージ」から外れたものもあり、いわゆる「種族のイメージ」にとらわれずに遊ぶことができそうです。

しかし、アイオニアには「オリジナルの種族」を使用できるルールもあります。
色々と基準が設けられており、GMが採用するか判断するためのアドバイスもあり、とっても素晴らしいです。

専用技能も自由

冒険者の能力の1つである「技能」には「一般技能」と「専用技能」があります。
「一般技能」は〈運動〉〈回避〉〈感覚〉〈観察〉〈技巧〉〈射撃〉〈社交〉〈知識〉〈白兵〉〈防御〉の8つがあります。
このうち〈回避〉〈防御〉以外の6つは「専用技能」を持ちます。

「専用技能」を取得すると〈社交:交渉〉のようになります。この「交渉」部分は、PLが提案し、GMが許可するという形で自由に設定ができます。
例もルールブックに書いてあるので、考えるのが苦手って人も安心です。

アイテム/装飾品の見た目も自由に設定可能

見出しの通り、アイテム/装飾品の見た目も自由に設定可能です。
しっかりと基準があるので、いろいろと考えて楽しめそうです。

世界観

歴史などなどがしっかり設定されているものの、「現代」も既に2000年経っており、設定の余白があります。
地域についても「北方の地グレイベル」以外は自由に設定して良いようですし、魔物・アーティファクトを考えるのも楽しそうです。

いずれも、充実しているからこそ、そこからの連想で考えていきやすく、すっごく楽しそうです。

魅力:レベルシステムの廃止

『慈悲なきアイオニア』では「レベル」を廃止しています。
作者さんいわく、(特にファンタジー系の)TRPGにおいて「成長」したキャラクターを使って遊ぶ機会が減ってしまったりなくなってしまったりすることの対策とのことです。

複数回遊んだPCと、初めて遊ぶPCでも一緒に冒険ができるようになっています!!
継続キャラクターで遊びやすいの、とっても良いですね……!

どんなシステム?

キャラクター作成

キャラクター作成時には「種族」を7つの種族もしくは「オリジナルの種族」から選びます。
また「能力」として「技能(一般技能/専門技能)」「特技」「傷痕」「弱点」を選びます。

「技能」は上述のとおりで、判定に用います。
「特技」はルールブックに大量に載っている物の中から選びます。戦闘術や魔術などなどがあります。

判定

基本的には「1d10」を使用します。
対応する一般技能があれば「2d10」、専用技能があれば「3d10」で行うことができます。

戦闘

1ラウンドに1回、自分の手番に「アクション」を1回、「インスタント」を1回使用できます。
また、1ラウンドに1回、自分以外の手番に「リアクション」を1回使用できます。

ソード・ワールド2.5でいえば、「アクション」は主動作、「インスタント」は補助動作にあたる感じです。
「インスタント」も「リアクション」も1ラウンドに1回までのため、ソード・ワールド2.5よりシンプルでスピーディーな戦闘が可能なようです。

すでに同人シナリオも!

なんと!
既に同人シナリオが公開されています!

ちなみにルールブックにもシナリオがついています。
どんだけ至れり尽くせりなんだ……。

恋は道連れ 愛、情け

竜原さん(Twitter)が早くもシナリオ『恋は道連れ 愛、情け』をリリースしています!
あらすじを読むと、無一文になったPCたちが、女にゾッコンになってしまった船長をどうにかして船で帰るとのこと。
楽しそうなシナリオです。

聖女の愛臓(はらわた)

からすば晴さん(Twitter)が早くもシナリオ『聖女の愛臓(はらわた)』をリリースしています!
ダークファンタジーらしい、ダークな雰囲気のシナリオのようです。

からすば晴さんは商業TRPGシステム『マモノスクランブル』などの作者でもあります!
『マモノスクランブル』もとっても面白いので、ぜひ遊んでください!

TALTOにも

早くもシナリオ投稿サイト「TALTO」のジャンルとして「慈悲なきアイオニア」が登録されています!

すでに地図も!

なんとなんと、DKP(インタビュー)さんが地図を作成して公開しています!
こちらもセッションで活かせそうですね!

まとめ

ということで、突然現れて話題沸騰のTRPGシステム『慈悲なきアイオニア』についてざっくりと紹介しました!
フシギ製作所さん(Twitter)、とっても素晴らしいTRPGシステムをありがとうございます!

ルールブックが充実しすぎていて、ぜんぜん読み込めていないので、ざっくりの紹介になってしまいました。
もしかすると読み違いとかもあるかも……。
あったらごめんなさい。Twitter(@syachi_hoko_trp)まで教えていただけると大変助かります。

『慈悲なきアイオニア』は「初のファンタジーTRPGシステム」としてもかなり遊びやすそうです。
ここからの流入でソード・ワールド2.5を遊ぶ人がもっと増えたら嬉しいな……とも思ったり……。

今後も『慈悲なきアイオニア』について書くかもです。
とりあえず遊びたい……!

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ぜひいろいろと読んでいってください。

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